UTK#1507A: 関東ふれあいの道/埼玉③伊豆ヶ岳をこえるみち(2015-6-13)
今年7回目のウサトレクマンは、梅雨真っただ中の6月13日から14日にかけて、一泊二日で決行しました。今回はウサトレクマンの関東ふれあいの道・埼玉デビュー。初日は「関東ふれあいの道/埼玉③伊豆ヶ岳をこえるみち」を。飯能市の吾野宿で一泊して2日目は「関東ふれあいの道/埼玉⑪義経伝説と滝のあるみち」を歩いてみました。まずは初日です。
■ご参考までに、コース公式情報は次のとおりです(注:ウサトレクマンでは、公式どおりのルートを通らない場合が多々あります)
◆ 関東ふれあいの道/埼玉③伊豆ヶ岳をこえるみち/2015年6月13日(土曜日)
奥武蔵の盟峰・伊豆ヶ岳のクサリ場(男坂)はちょっとしたロッククライミングの気分を味わえる。沢沿いの道もあり、沢もせせらぎを聞きながら歩くこともできる。
距離:14.5km
コースタイム:4時間30分
難易度:3
区間:吾野駅(飯能市坂石町分)~子の権現~高畑山~古御岳~伊豆ヶ岳~正丸峠~正丸駅
撮影ポイント:伊豆ヶ岳山頂地名板
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今回もウサトレクマンお得意のルート逆走。起点を正丸峠の最寄駅・正丸駅としました。横浜から正丸峠って、めっちゃ遠くね?と思ったのですが、最近では東急東横線が東京メトロ副都心線へ直接乗り入れしているので、なんと横浜駅から飯能駅まで乗り換えなしで行けちゃいます!横浜在住の身としては嬉しい鉄道連携で、横浜から埼玉の日帰りトレッキングに大きな選択肢を与えてくれます。で、まずは朝7時少し前に横浜駅を出発。途中、入間から飯能まではウサトレクマラジで入間のコミュニティFM局「FM茶笛(チャッピー)」で”たっちゃん”市長さんのお話を聴きながら、ちょうど2時間、飯能駅で西武秩父線に1回乗り換えただけで、9時少し前には正丸駅に到着しました。梅雨真っただ中で心配されたお天気も好転。正丸駅は30分ごとに電車が来るたびに、駅前の人口は10倍に。そんな駅前にあるレトロな売店。おそば屋さんとみやげ物屋さんを兼ねていて、いい雰囲気。ここでまずはエネルギー充填!夫婦で美味しい「きのこそば」をいただきました~
2
駅前には、今回のコース「伊豆ヶ岳を越えるみち」のまだ新しい案内板が。いよいよ今回のトレッキング開始。まずは小さな駅前広場の隅に立っている標識に従って、はいはい、こっちね~~~って、いきなりの急階段。階段を下りると里山道が沢沿いに続きます。500mほど行くと、唐突に現れる御休み處の中丸屋さん。いかにも昔から峠のお客さんを相手にしてきたレトロな趣きの店構えで、気さくなおばちゃんがまんじゅうやお団子を売っています。ここで草餅とまんじゅうをゲット~さっきの駅前売店で買ったパンとお菓子と合わせて、これを今日のランチにします。里山道の脇にはユキノシタ、半夏生など「路傍のいのち」がたくさん。鮮やかなピンクの花には大きな黒いアゲハは止まっていました。
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中丸屋さんから草木を眺めながらのんびり20分ほど歩くと、道は舗装路からトレッキングコースぽくなってきました。木立で直射日光も和らいで気持ち良いですな~などと言っていたら、道はどんどん急峻で岩と倒木がゴロゴロする沢筋のような登り坂。しかし今回はしっかりしたトレッキングシューズで来ているので問題なし~などと結構歩いた気になっていたところに現れる苔むした里程標。赤い線がまだほんのちょっと!先は長い~正丸峠の御膝元「奥村茶屋」への上り階段は、結構きついです。
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正丸峠を越えると尾根道へ。まずは小高山(標高720m)に。このコースは木立の密度が高すぎて、新緑のこの季節は尾根づたいを歩いているのにほとんど眺望は聴かないのがちょっと難点だな~ここまで尾根を歩いて来て、そんなことを思っていたら、ようやくここで少しだけ視界が開けました。ここでさっき買った草餅をいただいて、次の五輪山(推定標高770m。地図や山頂名板に記載なし)へ。みなさん、五輪山の山頂名板には注意しましょう! 打ちつけてある釘の部分が朽ちていて、触ると簡単に壊れます^^;(実際に触ったらすぐに名板と杭が泣き別れ・・・すぐに戻しましたけど)この辺りの山頂には休憩用ベンチがたくさん置いてあり、トレ客がたくさん往来していて賑やかです。
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いよいよ伊豆ヶ岳。うわさに聞く山頂直下の男坂に到着。「落石注意」「落石危険」「事故あった場合、自己責任となります。飯能市」とにかく、ありったけの「危険」表示。でもせっかく来たのだから、クサリ場を見るだけでも・・・ほう、せっかくだからちょっと登ってみても・・・ココを登りきるだけの技術も体力もないことを夫婦で思い知りました! クサリ場で十分に遊んでから、さっさと迂回路に。女坂は崩落して通行止め。コースからも抹消されちゃったみたいですね~そして、昨年6月に始まったウサトレクマンの目標であった伊豆ヶ岳山頂に、ついに到着しました~パホ!正丸駅との標高差は546m、とのこと。
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今回のコースでは伊豆ヶ岳山頂が最高地点で、あとは下り~といっても、これから尾根伝いに低山ながら3座ほど縦走~伊豆ヶ岳からの大きな岩がゴロゴロした急峻な下りのあとは木の根の上りなど、結構昇り降りがありますが新緑の木漏れ日が気持ちいいです。すぐに古御岳(標高830m)山頂~ここでも中丸屋さんで買ってきたまんじゅうなどでエネルギー充填。次の高畑山への途中で里程標・・・まだ行程の半分も来ていない^^; この尾根道は基本的に粘土質なんだけど、いたるところに大きな岩がゴロゴロ。なかには軽自動車くらいあるんじゃね?という岩もあり、なんで山の尾根にこんな巨大な岩がゴロゴロころがっているのか、ちょっと不思議。なんか、巨石文明の遺構を見ているみたい。などと思っていると高畑山(標高695m)に到着。ココに立ってる標識には「ナローノ高畑山」と刻まれている。「ナローノ」って何モノ? ネット上にはこんな情報が・・・ココは昔の住所表記では飯能市大字南川字楢生(なろう)。「ナローノ高畑山」とは「楢生の高畑山」です、とか。なるほど~と思ったのですが、なぜそれをわざわざ標識に彫りこむ必要があるのか、は分かりませんでした。
7
高畑山から次の中ノ沢頭(標高622m)までは歩きながらウサトレクマラジ実施。ここでも77.7MHzで入間市の「エフエム茶笛」と神奈川県大和市の「エフエムやまと」が混信状態で、入れ代わり立ち代わり、です。それにしても「エフエムやまと」強いですね~なかなか見通しの効かないコースですが、天目指峠の手前で久しぶりに視界が開けました。山の斜面に大きな送電用鉄塔が~鉄塔好きには萌えですね。北アルプス梓湖(奈川渡ダム)の安曇発電所から、埼玉県鶴ヶ島市の新所沢開閉所まで、168キロを結ぶ安曇幹線。この鉄塔もその一部でしょうか。このあともうしばらく小刻みな昇り降りを続けて、ようやく鰻伝説の天目指峠(標高475m)に到着。下界にいると「峠」というのは山のてっぺんにある印象ですが、今回のコースでは伊豆ヶ岳から350mも下りに下ってたどり着く「峠」。なんか不思議な感覚です~
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ここまでくれば、あとは「子の権現」を越えて吾野へ下りるだけ、とホッとしながら関東ふれあいの道の路傍サインを右手に、天目指峠から子の権現への登り口へ・・・マジかーーーーー!この期に及んで、これを登るんですか? 山伏とかじゃねーと登れねーんじゃね? と、トレッキング初心者の甘さを木端微塵に打ち砕く「子の権現」です。岩と木の根の相当に急峻な斜面を、それこそ「よじ登る」という感覚です。なので、ここは殆ど写真を撮る余裕がありませんでした^^;
しばらく上ると小さな赤い屋根の祠と関東ふれあいの道案内板のあるピークに到着。その時には気づかなかったのですが、祠がある所の左側の柱に手書きで薄れた文字があり「愛宕山山頂」と読めるそうです。660m圏とのこと。全国津々浦々、どこにでもありますね「愛宕山」。ウサトレクマンが「愛宕山」登頂したのは、昨年の奥多摩以来。どちらも「意図せず」の登頂です(登ってみたら愛宕山だった)。愛宕山から少し下り、子の権現に向かっていると、なにやら向いの山の斜面に白いものが見える。なにかな・・・え?ええ?ひえ~~~巨大な白い掌! 何ですか~~これは?(これも後で調べてみた。京都精華大学芸術学部教授でこの近くにスタジオを持つ彫刻家の西雅秋氏から子の権現のある天龍寺に寄贈された作品らしく、別に「仏の手」という意味はないみたい。住職いわく、見た人がビックリすればそれでいい、らしい。確かにビックリするわい!)
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子の権現に到着~シンボルの巨大わらじの前で記念撮影して、お香のたゆたう本堂で足腰安全を祈願。ここの美和観世音像はとっても女性っぽく艶やか。そして色鮮やかなカメムシさんに出会いました。それにしても、ここの仁王様はユニークですね~不謹慎で本当に申し訳ないのですが、見た瞬間に夫婦そろって大笑い「頭デカい~かわいい~四頭身くらいじゃね?」。子の権現の参道を抜けると最後のひと踏ん張り。浅見茶屋へ向かう急な下り坂を下り、下り、ひたすら下り・・・気づいたら下りきっていました。ここの御影石の柱に「子ノ権現」と刻まれており、俗世との境と表すと思われる太鼓橋もあるので、ココが子の権現の本当に入口かもしれませんね。時刻は午後5時を少し過ぎており、浅見茶屋は残念ながら店じまい。あとは舗装路をひたすら歩いて東郷公園へ。ここからルートを外れて吾野駅と反対方向に左折。今夜の宿「休暇村 奥武蔵」の夕飯で鮎の塩焼きとお蕎麦を堪能。あとはノンビリ温泉でパンパンになった足を延ばして、今回のウサトレクマン初日が終了しました。
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今回のウサトレクマラジ(トレッキングにかこつけたBCL)
エフエム茶笛
・2015-6-13 8:15~8:31 77.7 MHz
・武蔵藤沢駅~飯能駅の東京メトロ副都心線直通車中
・SONY ICD-AX412F+ロングワイヤー型アンテナ内臓イヤホン
・SINPO=入感時は35433だが、フェードアウトも頻発
・2015-6-13 14:27~15:00 77.7 MHz
・飯能市大字南川(高畑山~天目指峠付近縦走中)
・SONY ICD-AX412F+ロングワイヤー型アンテナ内臓イヤホン
・SINPO=33433 (QRMは「エフエムやまと」)
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