UTK#1608: 逗子ヒストリカルミステリーツアー(2016-03-21)
時は元禄、もとい、九州福岡で桜が開花した春分の夜、明日どこ行こうか~とネットをウロウロしていたウサクマの目を何かがよぎった。
まんだら堂やぐら群、3月21日まで期間限定公開中
ちょっと待ったーーーーー‼︎
?まんだら堂やぐら群って、例の逗子鎌倉界隈の「かながわの景勝50選」コースで通る予定の「名越切通」、鎌倉時代後期の遺構といわれる、あれか?
⁇国指定史跡で逗子市ハイキングコースの「名越切通コース」でも、思いっきり「閉鎖中」と書いてある、あれか⁇
⁉︎神奈川県民おなじみの心霊スポット「小坪トンネル」の真上にあるという謎の岩窟石塔群の、あれかーーー⁉︎
これは是非とも行かねばなるまい‼︎
ついでに、かながわの景勝50選の「光明寺裏山の展望」と「披露山公園」も近いから、逗子市ハイキングココースの「披露山コース」と「名越切通コース」をくっつけてしまえ~~そうすれば、コース内に逗子心霊スポットである「住吉城址の洞窟」とか「海前寺の首塚」とかも通るから、これは名刹とミステリースポットを巡るコースにもなるじゃない。
ということで「清めの塩」を懐に忍ばせ(ウソ)横浜から出発です
■ご参考までに、歩いたルート情報です。
◆逗子市ハイキングコース「披露山コース」「名越切通コース」「なぎさ~ふれあいロード」を部分的に接続/2016年3月21日(月曜日・春分の日の振替休日)
光明寺裏山からの展望と披露山公園という2つの「かながわの景勝50選」をめぐる披露山コースと、鎌倉幕府の防衛線である名越切通を抜ける名越切通コースをつなぐ逗子ヒストリカルミステリーツアーです。
距離:約7.3km
コースタイム:2時間(←正規ルートからの距離比例で算出)
難易度:1
区間:光明寺~光明寺裏山(50選)~小坪海岸~住吉城址~海前寺首塚~いろんな寺~披露山公園(50選)~披露山入口~名越切通(まんだら堂やぐら群)~法性寺~逗子駅
みどころ:光明寺裏山の展望、披露山公園、名越切通、まんだら堂やぐら群
参考ルート
http://www.city.zushi.kanagawa.jp/global-image/units/40906/1-20130415105401.pdf
1.
JR逗子駅界隈のパン屋さんはどこもお寝坊さんで、10時開店、11時開店、そんなんばかり。そんな中で駅前のスーパー「SUZUKIYA」さんだけは朝から開いていて、その中に焼き立てパン屋さんも。お店のお姉さんもこれを二人で食べるとは思っていないだろうな~ってくらい買い込み、その上駅前の「大船軒」で稲荷寿司とおにぎりを上乗せ。お気楽モードのハイキングとは思えないランチ量を抱えてコース起点の光明寺へ。寺へ着く前に、すでにパン3個が消えた……最初の名刹「光明寺」は、思ってたよりもずっと大きなお寺で、山門も巨大~境内の桜はまだつぼみだったけど、ネコタが2匹お出迎え~お詣りの後にはウサはしっかりと御朱印をいただきました~
2.
かながわの景勝50選「光明寺裏山の展望」を、目指して裏山に登ってみると、木造プラットホームが2基。すでに数人の年配男性がスケッチしてました~今日は見通し悪くて残念だったけど、天気が良ければ霊峰富士が綺麗に見えるそうです。展望台の周囲も路傍のいのちでいっぱい。たとえハイキングコースのマップを持っていたとしても絶対に見逃したであろう細い坂道(FieldAccessで発見)に入って、春の草花の間を小坪海岸に向かって下りていくと、途中の民家の庭先からおばちゃんがニコニコしながら「どこから来たの?」なんて聞いてきます~どうやらNHK大河ドラマ「真田丸」で高島弟さんの北条氏が「いい味」を出しているせいか、最近ここを訪れるハイカーが増えているようで、オバサンの説明ちも熱が入ります~
3.
逗子マリーナへ下りる途中で「小坪隧道」という市道トンネルの上を越えました~すわ!ここが心霊スポットか?と思いきや、あれは県道311号鎌倉葉山線上にある。でもあれもこれも正式名称は「小坪隧道」。なぜ同名のトンネルが同一地域に2か所ある⁉︎ 理由ははっきりしないらしく、ある意味これもミステリーだな~
このあたりに住吉城址と錆び獲れた住吉神社があるらしいとの情報で、ほころび始めた桜を横目に、トンネル真上あたりのヤブに分け入ってみたけど、あえなく通行止めで撤退。まあ、いっか~ということで、住吉隧道という暗く狭いトンネルを夫婦歌いながら(だってコワいんだもん)通り抜けて、いったん海岸まで下り、そこから「正覚寺」というお寺さんへ登ってみると、地図上ではもっと奥に何かありそう……さらに登ってみると、ああ、ありました~「住吉城址(住吉神社)」。かなり錆びれたお堂でお詣りをすませて周囲を見渡すと、苔むした祠と大きな洞窟がぽっかり真っ黒な口をあけてます~~ここが心霊スポット⁇ ド真昼間だからのんきに見物してるけど、日が暮れたらここには居たくないかも~
4.
海岸まで降りてみると、小坪飯島公園という海浜公園があって、その脇がちょうどシュノーケリングによさそうな岩場に。これは是非とも夏(初秋)に来てみたい~ちょうどお昼時。長蛇の列になっている「ゆうき食堂」を日本離れした逗子マリーナのヤシ並木を尻目に、次なる心霊スポット「海前寺の首塚」に。海前寺自体は海沿いの高台に立っていて、本堂?は新しくて明るい。その脇に細い上り坂を上がっていくと、お彼岸の花が添えられた無縁仏の墓標群と首塚がありました。昔はここに斬首場があったらしいけど、場所的にはけっこう見晴のよい場所です。
5.
崖の迫った海沿いの集落の狭い小路を、地図たよりに小坪寺、小坪港、佛乗院のお願い地蔵、崖の階段を登って天照大神社を巡ります~もう、ハイキングコースの道標とか一切ないですね~ここまで何にもないと、かえって標識に惑わされることもない。でも、路傍のいのちはたくさん♪
5A.
そしてウサクマは「逗子披露山庭園住宅地」という不思議な空間に。小高い小坪山(披露山)を造成した日本屈指の高級住宅地だそうで、バブル期には「日本のビバリーヒルズ」などと言われただけど、バブルは崩壊したのでしょう・・・なんとなく分かるような気がします~あの雰囲気。あっけにとられて写真を撮るのも忘れたので、Google StreetViewで雰囲気だけでも・・・
6.
その不可思議空間抜けると、もう1つのかながわの景勝50選「披露山公園」でした。ちいさな動物舎か園内のかなりのスペースを占めていてビックリ‼︎ 今日のお天気では見通しが今一つだったけど、江の島が綺麗に見えてました~見通しがよければ、ここもその先に霊峰富士が見えるそうです。獲物(弁当)を狙う上空のトンビを警戒しつつも、ようやくランチタイム~どんだけ喰うんだ~~~
7.
さて、ここでちょっと作戦変更。ここまでいろいろな名刹と心霊スポットをのんびり巡ってきたので時間押し気味。このままではまんだら堂やぐら群の公開時間ギリギリ。こういう場合のウサクマは決断早い! 要は優先度の問題。今回絶対に外せないのは期間限定公開の「まんだら堂やぐら群」ならば披露山公園から「なぎさ~ふれあいロード」という短いハイキングコースをつかって披露山入口バス停まで歩き、そのまま一般道を連絡道として利用して名越切通コースの途中に合流することに。この作戦が功を奏して、14時半には名越切通の入口に。う~ん、切通はいつあるいてもワクワクするな~切通を10分ほど登ると国指定史跡「まんだら堂やぐら群」に到着~思ったよりも大きな面積の遺構で、百メートル以上の崖にたくさんの岩窟が穿たれ、その中にたくさんの石塔が立ってます。この石塔1つ1つが納骨・供養のための石塔らしい、ということはここに一体何人の人が葬られているのか・・・敷地内には今は埋め戻された火葬のための遺構などもあるとのこと。これだけの規模の埋葬施設遺構ともなれば、夜は通りたくないな~しかも、ここの成立などに関してはいまだに不明な点が多いらしく、ミステリースポットの格をさらに押し上げてます~
8.
興味深い遺構だったので、結局1時間以上も見学してしまった~名越切通を法性寺に向かうと、途中になんとも人懐っこいネコタ2匹、お出迎えしてくれました。こやつら、全然人を畏れないってか、メシよこせ~~~って感じで可愛い。そういえば、小坪寺に向かう途中でも、赤い首輪のネコタに出会った。今回のウサトレは、ひそかにネコタ遭遇密度の高いトレッキングです。
9.
法性寺は線路脇の山門から奥の院(祖師堂、日朗廟所、法窟)、山王大権現の社、そして大切岸分岐付近までつづく墓地と、かなり広い境内のお寺で、境内全体が切岸に貼りつくように作られている感じ。途中の岩窟の窓から見えた遠くの石塔が、じつは奥の院の山王大権現に立った五重塔「山王様」だったり、奥の院の脇の岩山に日蓮さんが避難したという法窟(やぐら)があったりと、ここもなかなか興味深いお寺でした。
10.
そして山号は猿畠山(えんばくさん)。日蓮聖人を助けたお猿に因なんだものだと思われ、山門の山号銘額には白猿が彫られていました~こういうのは初めて見ました。山門を出ると横須賀線の踏切が目の前に現れて、車の行きかう県道に。ここまでくると、ようやく山を下りたって気になります~伝説とミステリーに富んだ峠道。名越切通は鎌倉七口中でも古い面影が随所に残るところだそうです。逗子・鎌倉もまだまだ興味深いポイントがありそうです~逗子駅まで歩きながら、この界隈のコースをもっともっと開拓したくなったウサクマでした~で、ミステリーツアーからの無事帰還を祝いながら、逗子駅への道すがら「とうふ工房とちぎや」さんを覗き、横浜で焼肉打ち上げです~
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今回はこんなルートを歩きました。
(GPSログ)
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